Vento De Bossa 1000 by Masheath

自民党が大敗、下野して、

その凋落ぶりが激しい。

けさのテレビ報道で

麻生氏へのインタビュー、

氏の受け答えも、

「総裁としては答えない」と

半ばやけくそ、小心な対応。

それに対し、党内議員から

ここぞとばかりに痛烈な人格批判。

それにしても、自民党内にも

すばらしい人格の議員は当然いた。

でも、ぼろぼろと落選。

なぜか。

団体に所属する

個人は、どんなに立派な人格、行動を

呈していても所属団体のイメージが損なわれ

ると、それとリンクして同じイメージが

投影される。

まあ選挙で惜敗している人は、あくまで

民主の風を追い払うことが

できなかったわけで、気の毒とは思うが。


とにかく、人は、団体に所属しないと

それなりの志を具現化できない。それで

順風なときはよいけれど、逆となると悲惨。

団体の船が沈没すると、一緒に

沈下しなければならないという条理、現実。

人は個として生きているけれど、

団体を通して個を示すことの手段の常套さ、

怖さ、これをまざまざと見たのが今回の選挙。


どこの団体にも属さずエキスパートとして

自己完結している個人は当然いる。

そうした人の強さ、潔さ、これはそうした

生き方をしている人にしか分からないと

思うけれど、自民党という巨大な団体の瓦解をみるに

、自己完結しているエキスパートの方に

しみじみ敬意を感じている。